箔押(文字打ち)は活字拾いから始まります。レザックやダイヤボード、シルバーボードなどの表紙やほかにクロス(革や布やビニルなど)の上製表紙で無線綴じ、糸かがり、平綴じ、ビス止めなどの製本まで承ります。ファイル折も基本折から特殊折まで御相談ください。ほとんどが職人たちの手作業です。
手作業で製本をする、建築関連製本 と聞いて イメージできる人は 一般の人にはあまりいらっしゃらないと思います。地味な作業の連続 急ぎで!(特急製本)と 御客様から指示をいただくと 手作業ゆえに 少しでもお時間をください!とお答えしたくなってしまいながらも納期に納まるよう努めています。観音製本の技術は中でも地味で継承者が育たず、店仕舞いする製本業者が年々増加していますが、私共はまだまだ頑張っていきたいと思っています。
ワイ工房の製本作業の流れ
金銀黒白、各種文字打ちをします。
明朝体が主ですが、ゴシック体も
お時間をいただければ対応します。
加熱させた箔押し機に活字をセットして
文字打ち面に箔を重ねて、圧をかけて定着させます。
コツのいる力仕事。
箱にだって箔押し、もちろん、箱も作ります。
図面箱はほぼ定番で、サイズが変わるだけですが、アレンジのご要望があればご相談に応じます。
活字台から指定文字を拾い出してセット用に
並べます。
1号から3号の活字たちが並んでいます。
ロゴや定番文字列は凸版活字を用意します。
反転した文字を
拾うのも経験がものをいいます。
セットされた文字を箔押し機に取り付ける作業が待っています。
仕事を終えた活字をまた活字台に戻すのも、大切な作業です。
観音などののり入れは手作業で行っています。
機械折されて出てきても手作業による紙捌きの技が必要です。揃えて抑えて、それからのり入れです。
大判のものは手折になります。
ファイル折、特殊折などご相談に応じます。
様々の素材、カラーの表紙も貼り合わせして
お作りします。
1冊1冊手貼りで作成も致します。厚ボールを内側に貼り合わせると上製表紙の出来上がりです。